まるで動物病院を前にして抵抗する犬みたいな形相。
噛む気満々!
思わずうぉっと驚いてしまった迫力満点な狐像があるのは、石川県小松市にある多太神社境内の福久宮稲荷神社。小松駅から歩いて行けますが、車の往来が多いのでご注意を。
多太神社参道には松尾芭蕉の像や兜の像など他の神社では見られないものがあります。もっともメインは狐像なのでへーやほーと言いながら早歩きで通り過ぎました。
さて、狐像。咥えているのは玉なのですが、剥き出しの牙と相まって「お前もこうなるぞ」感が強い。
爪も鋭い。筋肉もしっかりと浮き出ていて、アスリートのよう。狐の脚というよりも警察犬の類(グレートデーンとか)の脚みたいだ。
神社を守る! そういう気概で満ちていると考えると、この形相にも納得できるな。
そしてこちらの巻物を咥えている狐像。
その場にいる時は気づきませんでしたが、筋肉が盛り上がっている気が。陰影でそう見えているだけでしょうかね? 肩回りだけムキムキって何故。
それと気になる部位がもう一つ。
どちらの顔にも流れるたてがみのような部位。
脚にも後ろの部分が毛が長く表現されています。
もさっとしている狐の毛並みを像で表現するとこうなった……と思うが、表情が表情で馬が使うハミ(馬の口に咥えさせる道具。それに紐を繋ぐ)を装着している狐に錯覚してしまう。調教されている最中みたい。
榮稲荷大明神の勇ましさとはまた違う狐像達でした。
所在地:〒923-0955 石川県小松市上本折町72 多太神社
〒923-0955 石川県小松市上本折町140 福久宮稲荷神社