まずはこの写真。
長浜市に来た理由の大部分を占める狐像が、こちらになります。
人型がアリに感じられるのは狐と人の歴史・文化故でしょう。神話や民話・怪談での働きや擬人化して描く文化で身近に感じられて違和感を感じない。
こういう神主狐は漫画やアニメだと主人公のお目付け役とか苦労する上司役で出ていそうだ。
そう、人型の狐のほとんどはイラストや漫画という平面二次元。
なのでこの像を見た時は「実像でアリなの!?」という驚きがありました。神社だと決まりとかあるのかなと勝手に思っていましたが、狐の自由さを稲荷神社は尊重するようです。
個人的に神主狐像と呼んでおります。
というわけで、この自由な狐像があるのは勢上稲荷神社。
長浜駅から長浜商店街、長濱八幡宮を抜けて三菱ケミカルさんの工場同士の間にある道にあります。
不思議な配置になっているのは、工場建設の関係でしょうかね?
正面。実は神主狐像は境内に配置されており、神社自体には四足の狐像があります。
さらに加えてなんと
欄間にも狐が!
狐尽くしだな、勢上稲荷神社……来て良かった。
巻物と擬宝珠を咥えた狐が雲を走る。
でも、巻物を咥えている方が振り返っているので遊んでいるようにも。
狐像は咥えている物が違うだけで、ほぼ同じ。
眼が細いのは神主狐像とそっくり。この真ん中に神主狐像を置いたら、眷属らしさがより一層強調されると思われます。もしくは、漫画的な1シーンか。
漫画的——デフォルメというのが近いですかね。狐らしさよりも、狐ってこうだよねと物語の中から再現された感じがします。細目で笑った顔。
写真をよく見て気づいたのですが、爪先と足首に分け目があるんですよね。なにかが狐を着て現れたみたいで、民話感ある。
神主狐像、実は意外と小さめ。
所在地:〒526-0051 滋賀県長浜市一の宮町5−629−4