さて、見過ごした狐像がないか山を降りました。
この時に出入り口は複数あったようで違う道から帰ってみると
思わず笑ってしまうぐらい強烈な狐像がいるとは。
大きい狐像のインパクトに負けますが、小さい狐像もクセのある顔で浮世絵の妖怪画で描かれていそう。
しかし、そんなクセも簡単に飲み込んでしまう大きい狐像は、南米の遺跡に置いてあっても違和感が無さそう。異国情緒が溢れる狐像です。
そして初めて見た耳の造形。狐耳より蝙蝠耳が近いが、形が近いだけで耳の造形ではほとんどないクワガタムシの顎のような( )状の耳。
作った人は一体どんな人だったんだろう……
別アングルから。
うーむ、この角度から見ると小さい狐が子分のようだ。
下の写真なんて咥えた巻物が独特の角度で葉巻を咥えているように見えてきた。
はたしてこの強烈な狐像と同型を最上稲荷以外で見ることはありえるのだろうか。遭遇する事を楽しみにしよう。
時間帯が悪くて陰になってた狐像。
狐耳をつけたクレヨンしんちゃんみたい。
かくれんぼしている気分になる。
日の当たっている方の笑顔が、妙にいやらしい。角度がついててどこか小ばかにしている感じを醸し出しているんですよね。
ばぁ!とか言ってそう。
陰になっている方はもうわかるでしょうが、真面目な性格。口が引きつってシワが出ているのは、キレる寸前のようだ。
備前焼と石製の狐像。
造形の比較……劇画漫画と少女漫画のような濃さの違い。
備前焼の線の濃さは恐ろしさが。
石製の線の細さは妖しさが。
漫画だと人間形態になったりもしますが、ベタに線の細い方は美形になって濃い方はおっさんになるんでしょうね。
隠れ狐……ではないですが、誰も見てないであろう欄間に狐が。
欄間の狐像は躍動的ですよね。ぴょんと跳ねている姿が愛らしい。
もう一枚。
後ろを振り向いている狐です。ただ、跳ねている狐と連なっている訳ではないので他の動物を見ている様子。
以上が、最上稲荷で確認が出来た狐像+狐を模した宗教美術でした。
三大稲荷と言われるだけあって種類が豊富でしたね。
そしてその数に見合った体力が必要なのもよくわかりました。高低差が激しい場所を行き来する事が多かったので他の狐像が多い稲荷も同じでしょう。
あと最上稲荷は改修を予定しており、目標金額が貯まったら開始するとの事なので現在の姿を見たい人はお早めに。
所在地:〒701-1331 岡山県岡山市北区高松稲荷712