電車でのんびり揺られながら向かったのは、小浜市小浜駅。
駅から八幡神社までは10分程。観光で来たついでに寄れると思います。自分が行った時もバイク旅をしている人が鳥居付近にバイクを駐車してパン屋で一服しておりました。
まずは八幡宮へ参拝。
やはり地元の中心的な神社なのでしょう。イベント情報などのポスターが色々張られていました。ここでも何かしてそう。
その後は稲荷神社へ。道は、写真でもわかる通り右に伸びている石畳の先に。
鳥居の前にあった狐像……と思われる像。
苔が生えるぐらい一体どれくらいの時間を過ごしてきたのか。それとも何かしらの事故で顔が無くなった?
言い方は悪いですが、見事な壊れっぷりに何度か周囲を回ってしまいました。
壊れた姿も諸行無常を感じさせる美しさがありますね。
狐像が4体もある豪華さが特徴の本殿。
まずは後方にある2体。
当たり前のように耳が欠けている。歴史がある狐像は耳を持っていかれやすいのかしら。
しかし、ボロボロになりながらも愛嬌を絶やさない両耳のない狐像と撫でられすぎて禿げたようになっている片耳の狐像。
でも、顔の形が違うので対の感じじゃないですね。両耳がない方が顔が大きくて、本来はもっとデフォルメされていたのかも。
両耳のない狐像(一番古い)→相方が破損→片耳がない狐像(二代目)とかですかね。
そして青銅製の新しいデザインも今風な狐像。それにしても2枚目の狐像、石灯篭の穴から顔出しているように見えるな……日差しと狐像の陰で綺麗に重なったせいか。
1枚目と2枚目で顔のシワの数と深さが違うの凝ってるなぁ。石製だと無視される部分が、青銅だとしっかり表現されているのが嬉しい。
しかし、一体なに狐をモデルにしているのだろう。時代の新しい狐像になるにつれて、妙にはったりを利かせているというか。
個人的に洋犬+神話や民話の狐=新型狐像になっている気がする。
彫りの深さが洋犬だもの。ドイツ系の洋犬、具体的にはドーベルマンやピンシャーのような鼻筋がしっかりしていて短毛。そこに狐要素のふさふさで長い尻尾+切れ長な目+ロウソクの火のような広くて長い耳を追加。
で、狐像が完成。
足先の部分は……狐や犬ではなく狛犬の爪を剥き出し足みたいですね。リアルチックでモンスター映画のクリーチャー感が強い。
陰で見にくくなっていますが、人間みたいな眼の大きさに小さい瞳がしっかりあります。
狐のようで狐でない。色々な動物の要素を合わせた霊獣としての狐がこのブロンズ製の狐像なのかもしれない。
あと、この八幡神社周辺はお寺なども多いため、お寺巡りや神社巡りが好きな方は一度訪れてみると楽しめるかと思います。
所在地:〒917-0052 福井県小浜市小浜男山