八ノ宮稲荷大明神にて

狐像

 高岡駅北口から、それなりの時間歩いていけるのが八ノ宮稲荷大明神があります。
 極楽寺の鎮守でもあるので、仏像が並んでいる場所もありました。たぶん駅ルートからだと神社の正面ではなく側面の方から行く形になると思われます。


 自分が訪れた側の写真になります。
 境内に入ると神遊橋がありまして、昔は水が張られていたのかも。


 今ではもう落ち葉や木の枝だらけですが、それはそれで時代の味があります。
 そんな全体的に落ち着いた色合いの中で映えるのは


 赤い鳥居と灯篭。このタイプの灯篭はロウソクで灯すんですかね? 色合いは派手でも灯りが柔らかいと温かみがありそう。
 石畳の道は、参拝者のために綺麗に掃除がされています。
 狐像はその道中にありました。



 玉を咥えている狐像は、こう「ははははははは!」って高笑いをしそう。
 口の端のほうれい線……は、言葉が似合わないのでゴルゴラインの方で呼びます。ゴルゴラインがある事で、本当に心の底から笑っている感があります。ただし「いらっしゃい」みたいなお客さんを迎える優しい笑顔ではなく「よく来たな!」と敵が来たのを喜ぶ門番みたいな強者的な笑い。
 巻物の方は口は笑うけれど眼は笑っていない。静かに相手を迎え入れて、瞳で相手をじっと追っている観察者。
 そんな武闘派な印象を受ける他の狐像にはない異質な顔立ち。稲荷大明神・金毘羅大権現の石製狐像と似ていますが、こちらの方が古いのかも。こちらをモデルにした? あちらは妙に恨めしさがありましたが、こっちは不敵さが出てるなぁ。
 


 迫力の要因は首かな? 曲げる事で今にも飛び掛かりそうな雰囲気が出来てる。
 鋭い爪や筋肉がなくとも、神社の守護者としての風格がバッチリ出せる表現があるとは。
 個人的に特に眼が好きです。動物が絶対にしない、人間でもしない。この世ならざる半月をした眼が実に好み。
 お気に入りの狐像です。

 画像検索すると他にも狐像があるみたいなんだよな……まったく気づかなかった。
 また時間がある時に確認へ向かいたいと思います。

 所在地:〒933-0934 富山県高岡市博労町3

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