榮稲荷大明神にて

狐像

 福井駅から歩いていける距離にある佐佳枝廼社(さかえのやしろ)

 別名では越前東照宮

 大変立派な神社で吊るされた折り鶴達が特徴です。それと巨大な絵馬が飾られており、干支によって変えられているみたいです。

 個人的に鳥居の近くにある灯篭が好きで、縁起の良い言葉をでかでかと書く元気が素晴らしい。

 そして、その境内にあるのが榮稲荷大明神になります。

 それにしても、榮(さかえ)って変換しても中々でない字だな・・・

 もう映りこんでいますが、濃ゆい狛狐です。
 劇画みたいな線の濃さ。他の狛狐と同じようなあっさり丸めの尻尾に反するような顔と脚の彫りが深いこと。

 玉と巻物をどちらも力強く咥えてにおります。

 雄々しい。

 力強い霊獣としての品格を感じさせる渦模様の眉。
 福井県といえば恐竜だったな、と思い起こさせる重厚な爪指。
 眼の鋭さと濃い瞳が、大好きな東京羽田穴守稲荷神社の狛狐を思い出させる。
 細かい所だと顔にエラみたいにある毛。口先にもちゃんと髭があり、芸が光る。
 極めつけは、なんという筋肉。これほど門番として頼りになる逞しさはない。
 注連縄をつけても似合いそう。

 しかし——


 狼の可能性が無きにしもあらず?

「オオカミは大神 狼像を巡る旅」
「オオカミは大神 弐 狼像を巡る旅」
 (どちらも著者は青柳健二氏)
 という本にて稲荷神社の狼像で似ている像がありました。

 もしかすると・・・これらも?

 同じタイプでも神社での扱いが違えば、狐像判定?
 若干の謎は残しつつも、訪れて損はない場所ですので福井県に来た際はぜひ訪れてください。

 〒910-0005 福井県福井市大手3丁目8−20 榮稲荷大明神(さかいいなりだいみょうじん)
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