石川県小松市、商店街がある通りの裏。住宅街の中にある神社になります。
もし車で行く場合は、近くにある梯川の駐車場を利用して歩いた方がいいと思われます。神社までの道は、一台が通れるぐらいで本当に狭い。しかも、角。油断していると危ない。
そこだけ気をつければ、葭島(よしじま)神社——素敵な神社です。
規模は小さいですが、なんか引き締まる感じがあるんですよね。なんでだろうと調べてみると本殿が石川県指定有形文化財になっていました。Wikiからの引用になりますが「屋根が曲線的に前面に伸びている向拝流造という建築様式」 とのこと。
そして赤い鳥居越しに威風堂々な雰囲気を放つ狐像達。
全体的に肉厚で、狐の体より虎やライオンみたいな大型肉食哺乳類の体が近い。指先のふっくら具合とか猫科だわ。
顔も、もちろん肉厚で狐の細い感じが微塵もない。しかし、表情は威厳のある擬人化がしっかりされてますね。なんだろう、小松市は歌舞伎が有名だからそれに習ったとか?
ボロボロと欠けていたり剥がれていたりしますが、勇ましさは衰えず。
眼の彫りの深さが武芸者のそれ。宮本武蔵の肖像画での武蔵の眼が近い気がします。他で言うと葛飾北斎が描いた侍の眼。肉厚な瞼の下、ぎろりと達磨のように真ん丸な眼で睨む——。
ああいう浮世絵を想起させます。
……ただ、口の方だけじっと見ていたらアヒルみたいでユーモラス。
あまり御朱印について詳しくないのですが、書置きタイプの物があり購入しました。社務所で関係者に描いてもらうイメージしかなかった……。
隣の筒は、おみくじになります。
イラストも可愛いですね。それに狐火を表現するようなくるっとしたマークの入った稲荷スタンプも愛らしい。こういう書置きタイプの御朱印があったら買っていくつもりです。
場所は少々行きにくいですが、葭島神社は実に素敵ですので訪れて損はありません。
所在地: 〒923-0911 石川県小松市大川町2丁目122