マドウシリーズの発端になった妖怪「マドウクシャ」というのがいます。
本来はマドウとクシャで分かれており、意味も同義。死んだ人間を狙ってくる猫の怪物を「マドウ」と呼ぶか「クシャ(火車?)」と呼ぶかの違いだったのが、いつの間にかくっついてしまう。文化の中でよくある言葉の変化ですね。この場合は省略ではなく合体で長くなっているのですが、音が良いので言いやすい。
そしてなにより、名前がカッコいい。元々魔的な存在も兼ねている妖怪がさらに深い場所にいるような響き。マドウ=魔道自体も言葉としてありながら、妖怪と合流しない独立したカテゴリーと自分の中で思い込んでいましたから猶更インパクトがありました。
そこから「マドウ妖怪」を画像生成AIを使って制作してみよう。と、思い至りました。
マドウカシャ
制作1
最初期に試作してみた「マドウカシャ」
猫の妖怪というとまずは赤猫のイメージが自分の中にありまして、尚且つ火車も赤くはないのですが炎を纏っていて赤い要素があるので、髪とアイラインを赤くしました。
肌に関しては死者に関する妖怪として真っ白に。強膜(白目部分)を黒くしたのは、魔道=何者からも嫌われる道を選んだ、正道から外れた存在として黒に。
服に関してはノータッチ。中華服ベースのスーツっぽい。
髪型は知らない物を色々試してみようと実験していたら、こうなりました。ますます中華圏からやってきた妖怪感もありますね。
制作2
服も設定して再度、挑戦。
靴に鋲を足して攻撃的に、エージェントとしたスーツに。
衣装のプロンプトで衣装関係の英語が勉強になるなぁ。と、思いながらもマドウ感がない。
とても普通なんですよね。化け猫ぐらいで、マドウカシャっぽくない。
なので、「マドウ」の要素をある程度絞りました。
1.ゲームで登場するような上位互換色違い
2.濃い紫色または黒紫色を使う
3.青白色を使う
4.黒い強膜(白目部分)
5.性格が悪そう
制作3
これらを踏まえて、作ってみたのがこちら
血も演出で追加。
火車の特徴である「死体を奪う」要素として場所を墓場に(何故か西洋風になる)
服はドレス風の着物にしたらくノ一みたいになりました。動きやすそう。
一気に妖しい存在になったな……と、その時は満足しましたが、後々火車らしさないなと思い直しながら考えが思いつかず他のマドウを制作。
制作4
そうこうして、色々考えをまとめて完成した「マドウカシャ」
やはり一度寝かせるのも大事ですね。考えが整理される。
猫要素と火車要素を上手く融合させられたと思います。炎を色で表そうとしたのは、なんでだったんだろう。伝統的な火車通りに体の一部に火を点せばよかったですね。
また思いついたらするかもしれませんが、今はこのマドウカシャが完成系としておきます。
使用生成AI「SeaArt」